冬服が傷む三つの理由
冬服が傷む道筋は、だいたい決まっています。一つ目は洗濯です。ウールのような動物性の繊維は、水と熱と摩擦が重なると繊維どうしが絡み合って縮み、硬くなります。二つ目は重さです。重いニットをハンガーにかけておくと、肩や丈が伸びてしまいます。三つ目は保管です。汗や食べこぼしが残ったまま夏を越すと変色やにおいが生じ、ウールやカシミヤは衣類害虫の幼虫に食べられることもあります。この三つを避けるだけで、冬服はずっと長持ちします。
冬服は高価で長く着るぶん、洗濯と保管で寿命が分かれます。ニット、ダウンジャケット、ウールのコートを傷めない手入れの方法をまとめました。
冬服が傷む道筋は、だいたい決まっています。一つ目は洗濯です。ウールのような動物性の繊維は、水と熱と摩擦が重なると繊維どうしが絡み合って縮み、硬くなります。二つ目は重さです。重いニットをハンガーにかけておくと、肩や丈が伸びてしまいます。三つ目は保管です。汗や食べこぼしが残ったまま夏を越すと変色やにおいが生じ、ウールやカシミヤは衣類害虫の幼虫に食べられることもあります。この三つを避けるだけで、冬服はずっと長持ちします。
ニットを家で洗うのは、洗濯表示に水洗いの記号があるときだけです。手洗いやドライクリーニングのみの表示なら、それに従うのがいちばん安全です。水洗いできる場合は、次の手順で摩擦と熱を減らします。
ニットはたたんで保管します。どうしてもかけるなら、ハンガーの上に二つ折りにして掛け、重さが肩に集中しないようにします。毛玉は繊維が摩擦で絡まってできるので、かばんのひもが当たるわき腹や袖の内側にできやすくなります。手で引っぱってむしると繊維がさらに引き出され、また毛玉ができやすくなるので、毛玉取り器やはさみで表面だけを軽く切り取ります。着たあと一日ほど休ませると、繊維が回復し、においも抜けます。
ダウンジャケットは、思うほど頻繁に洗う必要はありません。襟元や袖口など汚れやすい部分は部分洗いで済ませ、全体の洗濯はシーズンに一、二回でたいてい十分です。表示で水洗いできるとあれば、ファスナーとボタンを閉め、ダウン用か中性洗剤を少なめに使って弱い水流で洗い、洗剤が残らないようしっかりすすぎます。いちばん大切なのは乾燥です。表面が乾いても中の詰め物が乾ききっていないと、固まったりにおったりすることがあるので、数日かけて中まで完全に乾かし、ときどき手でたたいて固まりをほぐします。乾燥機が使える製品なら、低温で回します。
ダウンジャケットの暖かさは、詰め物がふくらんで空気を含むことから生まれます。長く押しつぶされたままだと、かさが減って暖かさも落ちます。夏の間、圧縮袋で平らにしておくと場所はとりませんが、詰め物がつぶれたまま固まることがあるので、できればゆとりのある場所にかけるか、ゆるくたたんでおきます。出したあとは風通しのよい所にかけ、手でたたいてかさを戻します。ぬれたときは表面をふき、日陰で十分に乾かしてから保管します。
ウールのコートは、頻繁に洗うより、日ごろの手入れで長く着る服です。帰ってきたら洋服ブラシで毛並みに沿って払ってほこりを落とし、肩幅が広く厚みのあるハンガーにかけて、風通しのよい所で一日ほど休ませます。細い針金のハンガーは肩の形を崩します。雨や雪でぬれたら乾いたタオルで押さえるように水気をとって日陰で乾かし、暖房器具のすぐそばやドライヤーの熱風は避けます。しみができたらこすらず、表示に合わせてクリーニング店に任せるほうが安全です。
冬服をしまう日の手入れが、次の冬の状態を決めます。一度でも着た服は、きれいに見えても汗や皮脂が残っているので、洗ってからしまいます。
冬服の失敗の多くは「このくらいなら大丈夫だろう」から起こります。ニットをほかの洗濯物と一緒に洗濯機の標準コースで洗う、熱いお湯で洗う、乾燥機の高温にかけるといったことが、縮みのいちばんよくある原因です。ダウンを生乾きのまましまう、クリーニングのビニールをかけたまま何か月も置くのも、においや変色を招きます。一度縮んだウールは元に戻しにくいので、判断に迷う高価な服は最初からクリーニング店に任せるのが、結局いちばん安上がりです。防虫剤や除湿剤は、子どもやペットの手の届かない所に置きましょう。